社会人の言葉遣いのマナーとして必要不可欠な「敬語」。
ですが、失礼の無いように、丁寧に言おうとするあまり、うっかり「二重敬語」になってしまっていませんか?
今回は特によく二重敬語にしてしまいがちな、2つの「敬称」についてご紹介します。
●各位
「各位」とは、「おのおのがた」=「皆様方」という意味です。
各位はそれ自身が既に敬称を持っています。
たとえば、「各位様」、「各位殿」という敬称を付けた表現を時たま見かけますが、よくよく考えるとこれは、「皆様方様」、「皆様方殿」と言っているということ。日本語として不自然ですよね。
皆様方という意味で使うのであれば、宛先を「各位」とだけ書いてマナー違反ではありません。
どうしても気になって何か付けたい…という場合は、「○○の関係者各位」というようにしましょう。
●役職名
「社長」「専務」「部長」といった役職名にも既に敬称が込められています。
なので、こちらも各位と同じように「社長殿」、「社長様」とするのは二重敬語となってしまうのでNGです。
こちらも気になる場合は、「専務の○○様」といったような使い方をするといいでしょう。
これは二重敬語にはなりません。
二重敬語は、他の敬語間違いと比べると、注意されることが少ないかもしれません。
しかし、敬語の使い方として間違ってしまっていることは確かです。
そのことを心にとめておき、正しい表現を心がけられると良いでしょう。
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